2024.10.28 [mon]
GLAS ITALIA~心がときめくガラス家具~
GLAS ITALIA(グラスイタリア)は、1972年にイタリア北部ブリアンツァ(Brianza)で設立されたガラス家具メーカーです。ガラスが持つ独特の美しさと質感を追求し、家具から室内空間まで幅広い製品を手がけています。シンプルでありながらエレガンスを感じる製品は、空間に軽やかさと明るさをもたらします。
日本にはGLAS ITALIAの直営店がありませんが、当ストアが自ら交渉し、販売許可を得ました。私邸やアパレルショップ、オフィス、クリニックなど、高級感や清潔感、スタイリッシュな空間をめざしたい方におすすめのブランドです。
この記事の目次:クリックで移動
1. GLAS ITALIAブランドの特徴
2.デザイナーしだいで自在に変化するガラス製品
◆ピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni)の美学が反映されたミニマルなデザイン
◆温もりと未来を感じるパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)のデザイン
◆自然と調和するジャン=マリー・マソー(Jean-Marie Massaud)のデザイン
◆ 吉岡徳仁など日本人デザイナーの感性×イタリアンビューティーの融合
◆次世代に受け継ぎたい巨匠たちのデザイン
1. GLAS ITALIA ブランドの特徴
世界中のデザイナーとのコラボレーション
巨匠エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)や、現代のデザイン界を牽引するピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni)、パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)、ジャン=マリー・マッソー(Jean-Marie Massaud)、吉岡徳仁など、世界中の名だたるデザイナーと多様な製品を生み出しています。ガラスという同じ素材でも、デザイナーによってアーティスティックな解釈が異なるため、製品によってそれぞれのテイストや雰囲気を楽しんでいただけます。
※すべての画像に商品ページリンクを貼っています。
高いガラス加工技術
ガラスの加工技術において高い専門性を持ち、耐久性と繊細な表現を同時に実現。超軽量ガラスや複層ガラス、多色ガラスなど、さまざまなガラス素材を積極的に採用し、特殊な加工技術で精密に接合・研磨されています。他に類を見ない革新的なデザインが可能なのは、老舗ならではのノウハウと経験、新しいアイデアが結集されているためです。毎年のミラノサローネの参加はもちろん、2024年パリオリンピックにおいても、公式ホスピタリティハウス兼スタジオ「Casa Italia(カーサイタリア)」のアスリート&ゲスト用ルームの家具を提供しました。
<日本におけるプロジェクト>
2015年 EYEVAN LUXE(京都)、株式会社 川澄・小林研二写真事務所(東京)
2016年 HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(東京)
2020年 東京オリンピックCasa Italia、テーブルとチェア
2. デザイナーしだいで自在に変化するガラス製品
ピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni)の美学が反映されたミニマルなデザイン
◆ピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni)
1956年イタリア生まれ、建築家、アートディレクター、デザイナー。コンパッソ ドーロ賞、レッド・ドット・デザイン賞、グッド・デザイン賞など、多くの賞を受賞。現代デザイン界を代表するデザイナーの一人として、世界中で高い評価を得ています。機能性と美しさを両立させたデザインは、世界的に有名な家具メーカーとのコラボレーションを通して、数々の名作を生み出しています。
GLAS ITALIAではピエロ・リッソーニの製品を最も多く取り扱っており、テーブルやキャビネットなどの家具から、ドアや仕切りなどインテリア全般をデザイン。どの製品にも、ガラスの魅力を最大限に引き出すというリッソーニの美学が強く反映されており、ミニマルながら洗練されたデザインは、普遍的で多くの人々に受け入れられる要素を持っています。11,000平方メートルあるGLAS ITALIAの本社は、彼のデザイン会社(LISSONI&PARTNERS)によって建てられました。
温もりと未来を感じるパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)のデザイン
◆パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)
1961年スペイン生まれ。ミラノ工科大学にてアキッレ・カスティリオーニ(Achille Castiglioni)の指導の下で建築を学び、助教授としても活躍。1996年にはピエロ・リッソーニのデザイン会社の責任者を任されます。2001年には自身のスタジオを設立し、数多くの企業とコラボレーションをしながら製品を発表。2011年には、スペイン政府より芸術功労金賞(Medalla de Oro al Mérito en las Bellas Artes)とイサベル・ラ・カトリカ女王勲章(Real Orden de Isabel la Católica)を授与されました。2015年より、カッシーナのアート・ディレクターにも就任し、2022年にはマックスマーラとコレクションを発表、現在ヨーロッパで最も名を馳せるデザイナーの一人です。
有機的な曲線や異なる素材を組み合わせるのが彼女の得意な技であり、3Dプリンティングなど、最新の技術を積極的に取り入れ、新しい表現に挑戦しています。ユーザーを心地よく包み込むような温かみのあるデザインが特徴でもあり、GLAS ITALIAとのコラボレーションにおいても、丸みを帯びたフォルムや、絶妙なニュアンスの色使いが際立っています。
自然と調和するジャン=マリー・マソー(Jean-Marie Massaud)のデザイン
◆ジャン=マリー・マソー(Jean-Marie Massaud)
1966年フランス生まれ。1990年にパリの工業創造高等国立学校(ENSCI)を卒業し、マルク・ベルティエ(Marc Berthier)のもとで働き始めました。彼は社会に存在する課題を、調和と洗練を持って解決していくことを信念にデザイン活動を行っており、建築とインテリアデザインをシームレスに融合させ、自然と人間が共生できるような生活空間の創造をめざしています。
2000年に自身のスタジオを設立し、現在に至るまでさまざまなブランドとコラボレーションを実施。ソファ『Antohn(アントン)』のようなプロダクトデザインから、TOYOTAの『ME.WE』、2026年サッカーワールドカップの開催スタジアムにも選ばれた『エスタディオ・ウニベルシタリオ (UANL)』の建設など、その活躍は多岐にわたります。
吉岡徳仁など日本人デザイナーの感性×イタリアンビューティーの融合
同ブランドでは、日本人デザイナーとのコラボレーションも実現しています。静けさや神秘的な美しさを感じる製品は、和の空間との相性もよく、日常に溶け込むような佇まいです。
◆吉岡徳仁(よしおか とくじん)
1967年生まれ、佐賀県出身のデザイナー。幼少期からデザインに関心を持ち、地元の工業高校へ進学。卒業後は東京の桑沢デザイン研究所へ。その後、倉俣史朗氏や三宅一生氏らからデザインを学び、2000年に「吉岡徳仁デザイン事務所」を設立しました。120枚の薄紙でできた椅子『Honey-pop』、ガラスのベンチ『Water Block』、結晶の椅子『VENUS』、2020年の東京オリンピックの聖火リレートーチなど、プロダクトから建築、アートにいたるまで幅広い領域で活動しています。自然の原理からインスピレーションを得た感覚を表現しており、とりわけ光の陰影を絶妙に取り入れた作品は、ため息がでるような美しさを感じます。GLAS ITALIAとは、2012年よりコラボレーションを開始。これまでミラノサローネにて数多くの作品が発表されました。
<GLAS ITALIAと吉岡徳仁氏のコラボレーション>
2012年 LUMINOUS
2013年 PRISM mirror
2014年 PRISM glass chair、PRISM mirror table
2015年 PRISM glass Wardrobe
2016年 PRISM partition
2017年 Glass Fountain
2018年 Starlight − Glass Table、Starlight − Mirror
◆Nendo(ねんど)
2002年に設立された日本のデザイン会社。代表の佐藤オオキ氏は、1977年カナダのトロント生まれ。早稲田大学で建築を学び、大学院の卒業旅行で訪れた「ミラノサローネ」に刺激を受けデザインオフィスを設立(有限会社 nendo)。翌年にはサローネの若手部門である「サローネ・サテリテ(Salone Satellite)」に出展します。「粘土」から着想を得た社名には、「日常の小さな発見を、柔軟な発想で自由に表現しよう」という思いが込められています。
2つのプルタブがあるビール缶『foam-can』、「東急ハンズ」ブランドリニューアルプロジェクト、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている『cabbage chair』、「サントリー美術館」のキュレーションとデザインなど、プロダクトから建築・空間デザインまでさまざまな活動を展開中。シンプルでありながらも、既存の概念に捉われない新たな価値を提案している同社のデザインは、使い手に驚きと喜びをもたらします。GLAS ITALIAとは、2015年よりコラボレーションを開始しました。
◆倉俣史朗(くらまた しろう)
1934年-1991年。東京生まれ、1956年桑沢デザイン研究所卒業。(株)三愛広告部、(株)松屋インテリアデザイン部を経て、1965年に「クラマタデザイン事務所」を設立しました。1981年にはエットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)の招きでメンフィスに参加し、1990年にはフランス芸術文化勲章を受賞。商業施設などの空間デザインや、家具などのプロダクトデザインを中心に製作しました。プロダクトデザインでは自身の感情や感覚を表現し、当時のデザイン界に衝撃を与えました。
無重力への憧れから、『Miss Blanche』『How High The Moon』『Oba-Q』など、透明感や浮遊感を表現した家具が多くみられます。また、透明なアクリルで作ったクローゼットや、引き出し付きのハンドバッグなど、複数の要素を兼ね備えた製品を好んで作りました。GLAS ITALIAではガラス製品を二つのみ取り扱っています。
次世代に受け継ぎたい巨匠たちのデザイン
◆エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)
1917年-2007年。オーストリアのインスブルック生まれ。幼少期にイタリアへ移住し、トリノ工科大学で建築学を学びました。1958年以降、オリベッティ社のタイプライターやコンピュータのデザインを手がけます。1981年にはデザイングループ「メンフィス」を結成し、機能主義を打ち破り、色彩豊かで遊び心あふれるデザインを追求しました。その独創性と多様性から、ポストモダンデザインの旗手として世界的に知られています。
◆アレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini)
1931年-2019年。イタリア生まれ。1978年にはスタジオアルキミアに参加し、エットレ・ソットサスらとともにポストモダンデザインを牽引。 建築・デザイン雑誌の編集長や ドムスアカデミーの設立など、デザイン界の変革や後進の育成にも大きな影響を与えました。商業主義や機能主義を批判し、人間の感性を中心に取り込んだデザインは、今もなお世界中の人々に愛されています。プルーストの安楽椅子やワインオープナー「アンナG」、オランダのフローニンゲン美術館の建築など、数多くのデザインを残しました。
◆マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)
1935年イタリア生まれ。ミラノ工科大学ではジオ・ポンティの下で学び、卒業後はリナシェンテのデザイン部門に就職。美しさと機能を追求した製品を数多く生み出し、1987年には、ニューヨーク近代美術館にて自身の回顧展を開催しました。ソファや照明などの家具から、オフィスビル、博物館、美術館の展示デザインなど、社会における彼のデザインの重要性は計り知れません。イタリアデザイン最高の栄誉である「コンパッソ・ドーロ賞」は8度も受賞しています。
◆フィリップ・スタルク(Philippe Starck)
1949年、フランス生まれ。航空機エンジニアの父の影響を受け、自由な発想を育む。1968年にカモンド美術学校を卒業後、デザイン事務所を設立。さまざまなブランドと協働で作品を発表し、1983年にはフランソワ・ミッテラン大統領の依頼でエリゼ宮のプライベートスペースの内装をデザインしました。日本ではアサヒビール本社など建築から、レモンスクィーザー『Juicy Salif』などプロダクトデザインも手がけます。機能性とユーモアに満ちたデザインが特徴です。
他にもさまざまなデザイナーと生み出した製品を取り扱っております。また、GLAS ITALIA(グラスイタリア)の製品の多くは、お好みのカラーをカスタマイズできます。ご不明な点やご質問は、お気軽にお問い合わせください。
〈こちらの記事もお読みください〉
☆秋を食べよう ~ かぼちゃ・きのこ・栗 ~
☆悠久の歴史と麗しさ「ベネチアングラスの魅力」