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ITALIA DESIGN BLOG
2021.05.05 [wed]
イタリアを知り、楽しみたいのであれば欠かせない街がフィレンツェ。
さらにこのフィレンツェの色々を事前に知っておけば楽しみは倍増します。
アートと歴史で深みを増していく街について予備知識を備えておきましょう。
イタリアはトスカーナ州の一部、フィレンツェ。
その歴史はとても古く、紀元前59年、カエサルの指示により入植者へ土地貸与が行われ、ローマ植民都市を作り始めたところから。
毛織物業と金融業でも栄えた中世には、なんと「フィレンツェ共和国」としてトスカーナのほとんどを支配していた時期もある街。
そして、15世紀にはルネサンスの文化的中心となります。
現在では、「フィレンツツェ歴史地区」として、ユネスコの世界遺産に登録されています。
1986年にはなんと欧州文化首都にまで選ばれました。
元々、フィレンツェのメイン産業が観光業だけでなく、繊維・金属加工も含めて幅広い工業を営んでいます。
その中で、フィレンツェ紙や香水、焼き物など伝統的な工芸品を取り扱うお店も非常に多い街です。
ちなみに1922年に創業されたご当地ハイブランドにグッチ(GUCCI)があります。
その後、別の地で生まれたブランドも「フィレンツェに店を開く」ようになっています。
(サルバトーレ・フェラガモなど)
美術を楽しむだけでなく、本格的な職人の匠の技を楽しみたいと観光に来る人達も多いです。
ウフィッツィ美術館やサンタ・クローチェ聖堂など様々な歴史的な建物を楽しむことができる街。
中世から広がるルネサンス美術を心から楽しむため、街が広く門戸を開けていることが嬉しいですね。
観光客を受けれ入れるために、高級ホテルから学生向けの安価宿泊施設まで幅広く営業しています。
フィレンツェは別称で「屋根のない博物館」と言われています。
理由としては、建築物から彫刻まで稀有な芸術作品が残る”街”だからです。
元は、エトルリア人によってローマ植民都市として作られたことから始まる街のため、あちらこちらで
歴史を感じることのできる素晴らしい建物を目にすることができます。
歩くだけで歴史を楽しめる博物館のような街は、他には中々ないのではないでしょうか。
旅行に行くのであれば、絶対に外すことができないもの。
それが、郷土料理です。
郷土料理とは、ご当地の伝統的な料理そのもの。
これを口にせずに旅行は完結しないといっても過言ではないでしょう。
歴史や芸術に触れるなら、それを残した人たちが「何を口にして、それらを作っていたのか」まで
思いをはせてみましょう。
ビステッカ・フィオレンティーナとは、子牛又は未経産牛の骨付き肉で作るトスカーナを代表する骨付きステーキです。
レア焼きで食することが一般的で、キアニーナというブランド牛の肩ロースをよく使用しています。
肉そのものは指3~4本はある厚みのあるカットを行い、脂身が少ない赤身肉で作ります。
味付けはシンプルに塩とオリーブオイルのみ。
中世のフィレンチェ、8月10日のサン・ロレンツォの祭りで大判振る舞いされたとされたステーキを食べたイギリス人が”ビーフステーキ”と呼んだところから「ビステッカ」という言葉が生まれたとされたようです。
実際、フィレンチェだけでなくトスカーナ州であればどこの飲食店でも見かけやすい料理ではありますが、
どうせなら、生まれ土地の名物を食べてみたいものです。
例によって、トスカーナ州全般で食されている料理でもありますが、白いんげん豆を本当によく食卓に用いります。
インゲン豆のオリーブオイルがけはシンプルにして、絶大なうまみを誇る庶民食。
良質な白いんげん豆を一晩、水に浸して、オリーブオイル・塩と一緒にじっくり煮込んで食べる料理です。
サルビアとニンニクのかけらも一緒に煮込んで風味をつけることがトスカーナ風の風味付け。
一般庶民の力の元になった、パワーフードですね。
リボリータとは、フィレンチェ風の「野菜の炒め煮」のこと。
オリーブオイルで、セロリ・人参・ニンニクなどを炒めて香りづくりを行った後に、切った野菜をドンドン入れて作ります。
それこそ前述の白いんげん豆や、黒キャベツなどを入れるご家庭もたくさんあるとのこと。
イタリアの他の地方からは、「貧乏くさい料理」などと揶揄されたりすることもあるそうなのですが、
そうは思えないほど、各家庭の味を楽しむことができる料理でもあります。
日本でも家ごとに「味噌汁の味が異なる」という概念がありますが、まさにそのフィレンツェ版ですね。
ぜひとも一度は口にすべき料理です。
街と人は密接な関係であることは今も昔も変わることはないものです。
芸術を理解するなら、それを生み出した街と人の歴史に触れずにはいられません。
より楽しく芸術の理解を深めるのであれば、フィレンチェの街に一度は足を運んでみるべきかもしれません。
<参考>
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