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ITALIA DESIGN BLOG
2021.07.07 [wed]
北イタリアは職人の街であり、家具も金属で作られる食器も歴史深いものです。
今回はイタリアの金属食器について触れてみます。
イタリアの金属加工業は、昔ながらの職人による技術で磨かれてきました。
それではそもそもいつから、金属加工を行うようになったのでしょうか。
成り立ちそのものは不祥ですが、12世紀ごろに食事を切り分けるための大きなナイフが登場、スプーンについては形状そのものは古代エジプトの時代より使われていた跡があるものの、金属スプーンとして使われるようになったのもの15世紀ごろからだそうです。
そして、フォークは遡れば11世紀に、イタリアはベネチアにてビザンチン帝国のお姫様が食事の時にフォークを持参してきて使ったことから広まっていったという説があります。
いずれにせよ、スタートは古くはっきりと”いつから”とは決まったいないようです。
ナイフ、スプーン、フォークはフレンチやイタリアンでのコース料理には欠かすことのできない三種の神器です。
これらは意外と直近の歴史で生まれており、主だって使われるようになったのは19世紀からとなります。
それぞれで、”意味の深い道具”であったため庶民的にも使われるまでに時間がかかったとのことです。
イタリアメーカーのものでは現在、ステンレス製の金属食器がその美しさと使いやすさから世界で好まれ利用されています。
様々な金属食器を好んで利用している中で、是非とも贈答用に贈ってあげたいとも思えるものばかりです。
ここでは簡単に、贈答品としての金属食器ついて触れてみます。
今回触れているフォークやスプーンなどといったカトラリーセットを早速贈答品として取り扱う場合には、「割れやすい数」である偶数でのセットを送ってはいけませんとされてきました。
また、ナイフ(包丁など)は「(縁を)切る」という言葉遊びではありますが、忌避されるものであるため、注意が必要とされてきましたが、昨今では「未来を切り開く」という前向きな意味合いでも好まれているそうです。
北イタリアは冒頭でも触れているように、技術職人の多い町です。
古い時代から受け継がれてきたやり方を大事にしながら、新しいやり方で使いやすいきれいなアイテムを作り上げています。
それは金属はもちろん、木材の加工技術でも丁寧に仕上げて、持つ人が皆納得できるだけのレベルで売り出されるものばかり。
目で見れば、職人がどれだけこだわっているのかということが一目でわかる品物で溢れています。
ありふれたアイテムでありながらも、思っている以上に歴史のあるものがとても多いものです。
普段何気なく利用している食器なども、実はどこかの有名メーカーで作られたものかもしれません。
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