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ITALIA DESIGN BLOG
2021.05.25 [tue]
カンツォーネとは何か?
イタリアの歌、民謡、といわれるものです。
ざっくりとした説明でいえば、”イタリアの歌”です。
そして休み時間。
イタリアならではの休み方は、学ぶべき点の多いもの。
このイタリアならではのカンツォーネ、そしてイタリアならではの休み時間の使い方についてお話します。
どんな歌なのかというと、捉え方でも実はだいぶ変わります。
こと日本においては主に3つほどの分類に捉えられています。
クラシック音楽の歌手が歌う、大衆歌曲がまずはひとつあげられます。
ナポリの歌は特に、「カンツォーネ・ナポレターナ」としてイタリア民謡とも呼ばれているものがあります。
1880年、ルイージ・デンツァが作った曲です。日本では、「おにのパンツ」で有名なメロディーです。元々は、イタリアのとある電車のコマーシャルソングとして生まれた曲でした。
“私の太陽”という意味のカンツォーネ・ナポレターナ。太陽と恋人を重ねたイタリアならではの歌です。原曲でのナポリはもちろん、イタリア、英語、日本語とあらゆる国の言葉に変えて歌われている有名曲でもあります。
ソレントの日に照らされた綺麗な海岸、そして愛した女性に戻ってきてほしいと願う男性の心を表した歌です。
よくテレビでも、耳をひくイントロが利用されています。
1849年、テオドロ・コットラウの手により生まれたカンツォーネ・ナポレターナの代表的楽曲。三拍子の独特な船出の歌となっています。
港町、サンタ・ルチアならではの楽曲であり、陽気でやさしい歌詞が聴く人の心を癒してくれます。
1935年の映画「忘れな草」の主題歌になっている曲。「帰れソレントへ」のエルネスト・デクルティスによって生み出された優しいメロディの楽曲です。
去ってゆく愛しい人への思いが、優しくも切なく心に響く名曲となっています。
こちらは、「オーソレミオ」と同じくディ・カプアの手で生まれたナポリの有名な曲。
一目だけでも愛しい人を見たいという男の恋心を歌った情熱的な名曲です。
トンマーゾ・ジョルダーニにより生まれた歌であり、「女性への一途な愛」を伝えようとする男性の心が歌われています。
情熱的なカンツォーネの中ではめずらしく、しっとりとしたアリエッタとなっています。
主に1960~1970年代に日本で流行したイタリアポップスのことも、”カンツォーネ”と読んだりします。
イタリア歌手、ボビー・ソロの楽曲。1964年のサンレモ音楽祭で歌われており、同年同名の映画の主題歌となりました。
1965年のウィルマ・ゴイクの名曲。こちらも同年のサンレモ音楽祭にて入賞した楽曲です。
こちらは1968年のアンナ・イデンティチの楽曲。様々な歌手に歌われており、国を超えて全世界で有名な楽曲です。
これはイタリアというより、”イタリアのヴェネツィアを模した架空世界”のお話の中で利用されている舟歌(の一部)になります。
実際の日本においても、そのアニメのサウンドトラックとして発売されています。
アニメそのものがほのぼのとしており、優しい歌がマッチした作品です。
せっかくカンツォーネを聴いて安らぐなら、付け合わせにカプチーノは必須です。
耳だけでなく、口からもイタリアの安らぎを感じましょう。
カプチーノとは、イタリアのコーヒーの飲み方のひとつです。
イタリアでのコーヒーといえば、エスプレッソが基本となるのですがここにクリーム状の牛乳を加えたものをカプチーノとよんでいます。
カプチーノそのものも掘り下げると、語りきれないほどに種類や楽しみ方があります。
ただ、イタリアでは一般的にBAR(バール)と呼ばれるカフェや喫茶店で、クロワッサンやブリオッシュと共に”朝食”として楽しむことが多いようです。
実のところ、イタリアではカプチーノは朝にほぼ限られています。
休憩時間の使い方が非常に独特です。
お昼休みが長いことなどは有名な話でもありますが、蓋を開けてみるととても”効率重視”の動き方をしていることがわかります。
日本では、どうしても”効率”よりは”規則”を重視しがちです。
しかし、イタリアでは”どうすれば集中力が上がって生産性が向上するか”という点に特化した考え方をしています。
前述で、”カプチーノは朝に限る”という点もそこに集約されているのです。
イタリアでコーヒーを頼むと、基本的にエスプレッソが出てきます。
これはBARで楽しむものとしては同様です。
しかし、これを楽しむ時間が主に「30秒~1分」しかないということをご存じでしょうか。
別にそんな短い時間で飲み切らなければならないというわけではないのですが、楽しみ方が「就業時間中のほんのひとときで口にしてしまう」といったやり方が主流のようです。
しかも、事務所などに置かれたマシンを利用するでなくBARで最高の一杯頼みます。
スっと口にして、パっと出てしまうという点では日本のビジネスマンより「時間の使い方」が巧みであるのかもしれません。
ちなみに、労働生産性の国別比較では日本はイタリアにだいぶ負けています。(2019年)
イタリアのカンツォーネとカプチーノ。
まずはこの2つでしっかりと休みを取ってみませんか。
休みを取ったら、仕事に取り掛かる。
イタリアの”効率”を安らぎ方から学んでみるのも良いかもしれません。
<参考>
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